寒さに強い植物

2月でも植えられる寒さに負けない花8選! 初心者さんでも大丈夫

2023年2月26日

今年に入って大雪が降る地域があったり、急に暖かい日を間に挟んだり定まらないですね。
とはいえ、概ねやはり2月は1年で一番冷え込む季節というイメージです。
そんな中、「お花を植えたいけどまだ寒くて無理かなあ」と思う方もいるのではないでしょうか。

だけどご安心ください。
これから植えても大丈夫なお花は意外にもたくさんあるのです。
ここでは球根植物3選と、宿根草や一、二年草5選の、計8選をご紹介します。

それではさっそく、2月でも植えられるお花にどんなものがあるのかみていきましょう。
 
※『開花時期』は地域、栽培環境、栽培条件によっても差が出ますのでおおよその目安にしてください

冬の寄せ植え1
寄せ植え 冬

まずは球根植物3選!

  1. スノードロップ
  2. ヒヤシンス
  3. スイセン

この春咲いてほしいお花の球根ですが、作秋~の適期に植えそびれたからと諦めないで下さい。
園芸店やホームセンターなどで1月末ぐらいから、『芽出し球根』が本格的に出回ります。
それは農業生産者さん達が、球根を夏ごろから温度管理し発芽させた状態のものです。

芽出し『球根』と呼びますが、球根そのものは土に埋まって見えない状態です。
よくポリポットなどの鉢に植えられていて、中には花芽までついているものもあります。

そんないたれりつくせりの芽出し球根なら、初心者さんも楽に開花を楽しめます。

※ポリポット・・・ビニールやポリエチレン製の鉢 多色あるが見るのは黒が多い印象

1.スノードロップ

開花時期:2月~3月

スノードロップ
『スノードロップ』の新芽(2023年2月9日)

『芽出し球根』は、このスノードロップのように芽が出ている状態で販売されています。
こちらは黒いポリポットに植えられていました。
右側はもう花の白い色が見えて、今にも開花しそうですね。

この三日後には花の部分がお辞儀したようになって膨らんできました。

そして一週間も経っていないと思いますが、気付いたら開花していました。
控えめに下向いて、とってもかわいいです。
草丈は11cmほどです。

こんなに小さくても、お花が一輪開花するだけであったかい気持ちになります。

スノードロップ-Galanthus
芽出し球根の『スノードロップ』開花 2月半ば

2.ヒヤシンス

開花時期:3月~4月

芽が出たヒヤシンス
芽が出たヒヤシンス(3月19日)白花

次のおすすめはヒヤシンスです。
画像のヒヤシンスは5年前の3月に撮影したものです。
二年目の苗からつぼみが出たところです。
芽出し球根ならもっと早い時期、1月か2月にこういう状態になっています。

ヒヤシンスは1本だけでもとてもよく香るし、しかも育てやすいときています。
地植え、鉢植え、水耕栽培もできるので、是非候補に入れてみてくださいね。

ブルー系のヒヤシンス3輪
ヒヤシンス 青系(3月17日)

3.スイセン

開花時期:12月~4月

黄色の水仙
黄色い水仙(2018年3月26日)

スイセンはただ植え付けただけでも、ほとんど放任で難なく開花してくれます。
それが芽出し球根なら更に簡単で、初心者さんでも扱いやすいと思います。
すでに花芽がついていて、株元のぐらついていないものを選ぶと安心です。

スイセンだけまとめて庭の一角に植えるもよし、他の植物と鉢やプランターで寄せ植えもよしです。
スラリと高さがあるものが多いので、鉢の中ほどや後方にちょっと入れてあげると素敵です。
ふわっと香って、早春らしさが一層感じられると思います。

寒さに強い宿根草や1、2年草 5選

  1. デージー
  2. クリサンセマム-ノースポール
  3. ローダンセマム
  4. イベリス『センペルビレンス』
  5. 忘れな草(わすれなぐさ)

これらは今植え付けても、3月、4月にはどんどん育ってくれる、寒さに強い花たちです。

1.デージー

開花時期:2月~4月

ピンク色のデージーの花
タッソー系のデージー

デージーは元々が雑草だったと言われているような強いお花です。
コロンとした花姿がかわいくて、一度は植えてみたくなります。
『ひなぎく』という別名も健気なイメージでいいですね。

単純にただご覧ください。
"ソー キュート"じゃないですか?
植え付け方は浅植え(あさうえ)にしてあげてください。
※浅植え(あさうえ)・・・根の一番上ぎりぎり、地際の芽を土に埋め込まない浅い植え方 球根なら 地上部に球根の一部分が出ているような植え方

2.クリサンセマム:ノースポール

開花時期:12月~5月

クリサンセマム ノースポール
クリサンセマム:ノースポール

ノースポールはほんとに丈夫で、しかも一株だけでもかなりのボリュームに育ちます。
30年ほど前に二株ほど植えただけで、幅1m程のその場がお花で埋め尽くされました。
一度か二度、摘心(てきしん)して液肥をあげただけで、勝手に育ってくれた感じです。

それをお隣さんの友達がベランダからご覧になり、「あの白いお花は何?私も植えたい!」
と話していたと後で聞きました。
こんなに人をひき付ける容姿とお手頃価格、お世話も楽だから初心者さんも気楽に育てれられますね。

一面に咲いた時のかわいさを見ると、「植えといてよかった~」ってなりますよ。

※摘心(てきしん)・・・・茎の先端部分を摘みとること それにより1本が2本にというように咲くお花の数が増 高さも抑えられる 

満開の白い花『クリサンセマム:ノースポール』
 クリサンセマム:ノースポール

3.ローダンセマム

開花時期:2月~6月

ピンク色のローダンセマム 寄せ植え
ローダンセマム(2023年2月21日)

ローダンセマムは長年、白い花の『アフリカン・アイズ』を植えていました。
最近では色んな咲き方や色合いのものが出てきて、どれを植えようか迷います。

ローダンセマム単体を鉢やプランターで育ててもすごく素敵です。
また寄せ植えにも重宝します。
背丈が低い花の後方で茎をのばして咲く姿は、雰囲気抜群です。
それにローダンセマムを加えるだけで、一気におしゃれ度がアップする感じです。

過湿をきらうローダンセマムは、乾き気味に育てる方が失敗が少ないと思います。

4.イベリス:センペルビレンス

開花時期:3月~5月

白い小花『イベリス』
白い小花:イベリス

イベリスは25年ぐらい前に近所を散歩中、よそのお宅の玄関前に群生しているのを初めて見ました。
当時その珍しい花びらの質感と、濃い緑の葉とのコントラストが美しくていっぺんでとりこになりました。

その後ウチの花壇の日当たりのいい場所を陣取って、何年か楽しませてくれました。
育てやすい上に素敵なので、現在も寄せ植えなどに利用しています。
耐寒性は一年草のイベリスより、宿根(しゅっこん)イベリス『センペルビレンス』の方が強いようです。

※宿根草(しゅっこんそう)・・・地上部が枯れてなくなっても 根は生きて毎年芽を出す植物

5.忘れな草(わすれなぐさ)

開花時期:3月~6月

早春に咲く青い小花『ワスレナグサ』
地植えした青い小花:忘れな草

以前庭に植えた忘れな草は、毎年こぼれ種から勝手にたくさん咲いてくれました。
ただ移植(いしょく)をきらうので、寄せ植えには蕾が付いてない小さい苗を掘り上げて利用していました。

市販の花付きポット苗の場合、根鉢(ねばち)を崩さず早めにそっと鉢なり庭なりに植えてあげましょう。
自然な風合いがお好きならそのまま、こんもりと育てたいなら二度ほど摘心してあげると華やかになります。

※移植(いしょく)・・・植えている場所を移し替えること
※根鉢(ねばち)・・・植物の根っこを崩さず鉢から土ごとスッポリ取り出した時 鉢の形にかたまっている根と土の部分を言う
あるいは地植えした植物の根っこを 土ごとかたまりで取り出したその部分を言う

2月に植えたい 耐寒性のある花まとめ

もう一度、「寒さに耐えられる強い花たち」のおさらいです。

球根植物 3選

球根は球根でも この時期は『芽出し球根』がおススメ!

  • スノードロップ
  • ヒヤシンス
  • スイセン

宿根草や1、2年草 5選

  • デージー
  • クリサンセマム-ノースポール
  • ローダンセマム
  • イベリス『センペルビレンス』
  • 忘れな草

いかがでしたか?
最初はひと鉢に一種類だけ植えてみて様子を見られるのもいいかもしれません。
自分で育てたお花が、暖かい春になって次々開花する感動をぜひ味わってください。

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